骨がすかすかになる理由

骨はタンパク質とカルシウムでできており、常に「破壊」と「再生」という新陳代謝を繰り返しています。
その役目を担っているのが、骨を壊す働きをする「破骨細胞」と、破壊された骨を修復し再生し、骨を作る働きをする「骨芽細胞」です。
これらの細胞の働きのバランスがとれていれば、骨量は変わりませんが、バランスが崩れると、破壊される骨の量が増加したり、十分に新しい骨が再生されなくなったりすることにより、骨量の低下を招きます。

また、骨には血液中のカルシウムを一定に保つ役割があります。
そのため、血液中のカルシウム濃度が減少すると、濃度を一定にするために骨の中のカルシウムが血液中に溶かし出され、骨量が減少します。

骨量の減少・・・

女性にとって特筆すべき点は何といってもエストロゲンの激減があげられます。
エストロゲンには骨を強化する作用がありますが、閉経期になるとそれが激減し、骨の破壊と再生のバランスが崩れ、骨量が急激に低下します。
そのため、50歳前後の閉経期から骨粗鬆症は増え始め、年代が上がるにつれて増えていく傾向にあります。

骨粗鬆症の発生頻度

骨を強化するには

女性にとって特筆すべき点は何といってもエストロゲンの激減があげられます。
エストロゲンには骨を強化する作用がありますが、閉経期になるとそれが激減し、骨の破壊と再生のバランスが崩れ、骨量が急激に低下します。
そのため、50歳前後の閉経期から骨粗鬆症は増え始め、年代が上がるにつれて増えていく傾向にあります。

カルシウムの摂取〜骨の健康のために1日800mgが目標〜

• 乳製品（牛乳、ヨーグルト、チーズ等）
• 大豆製品（豆腐、油揚げ、納豆等）
• 魚介類（牛乳、シラス干し、芝エビ、イワシ丸干し、ししゃも等）
• 海草類（ひじき等）
• 野菜類（いりごま、小松菜等）

ビタミンDの摂取〜腸管でのカルシウム吸収を高めるために1日100IUが目標〜

• 魚類（かつお、うるめいわし、にしん、うなぎ等）
• キノコ類（しいたけ、しめじ、黒きくらげ等）

適度な運動

• 骨に物理的な力が加わらないと骨量が減少します。
  1日に20分〜30分程度の散歩など軽い運動を無理無く行うことから始めてください。
  飲酒・喫煙過度の飲酒は慎み、禁煙を心がけて下さい。

日光浴

• 皮下脂肪にビタミンDの元になる物質があり、これに紫外線が当たるとビタミンDに変化します。
  日焼けしない程度の日光浴をして下さい。

薬物療法

• エストロゲン製剤
• カルシウム製剤
• 活性型ビタミンD製剤